「結婚のとき問題になる」
どんな伝承か
島根県出雲市斐川町神庭の宇屋谷で、昭和六年生まれの女性が狐憑きについて語った。女性は右の手のひらを広げ、指を折ってキツネの頭の形をつくりながら、一キロほど先の隣の集落を指して「あそこにもこれがいますよ」と言う。同じ読みの姓でも「長野は普通の家で、永野は狐憑きですよ」と区別し、近隣の小地名を挙げては「そこの何々は筋が悪い」と指摘した。この一帯には狐持ちのほか「白蛇筋」と呼ばれる家もあり、どちらも縁組みのときには大きな問題になったという。
原典より
土佐の犬神筋犬神落としで知られる神社遅くとも中世には語られていたおわりに—— 村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)