辞去しようとする浅野を教祖が止め
どんな伝承か
教祖出口直が浅野和三郎に述べた言葉のうち、彼の耳に残ったものがある。艮の金神は人民を助けたい善一筋の神だが曲ったことは大変嫌う、大本は結構な所の恐い所です、というものだった。また、あなたは今日自分の勝手で綾部へ参ったつもりでも、実は神から引き寄せられたのだ、神が綱を掛けたのだ、とも言われた。浅野が辞去しようと立つと、教祖はしばし止め、火鉢の抽斗から鋏を出して自分の銀髪を百本ばかり切り、丁寧に白紙に包んだ。そして神前の小机で何か認め、「変生男子のいき毛であるぞよ」と神諭流の平仮名で書いた紙を添えて渡したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)