崩御し能褒野に葬られた日本武尊の墓から白鳥となって飛び去り
どんな伝承か
宮地某の説くところによれば、我が国で先ず尸解したのは日本武尊であるという。尊は崩御になって、伊勢の能褒野と申す処に葬られた。ところがその墓から白鳥となって飛び去られたので、御墓を掘って拝見したところ、御棺の中には只だ御衣のみが遺っていて御屍は無かったと伝わる。尸解とは死骸を解くと訓む文字のとおりで、仙去したことを世に知らせず普通の人と同じように死に、世間並に葬儀なども行なうが、その実は仙去しており、時としては世間の人にも面会することがある法をいうとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)