戦友と痛飲後
どんな伝承か
名古屋で内科医院を開業していた毛利孝一さんは、昭和二十五年、四十歳のときに最初の臨死体験に近い経験をした。久しぶりに再会した戦友と痛飲したあと駅まで送り、駅のブリッジを渡るときに心筋梗塞の発作を起こした。酔っていたため軽い不整脈だろうと考えて帰宅して寝たが、翌朝になっても不整脈はひどくなり、診察の結果心筋梗塞と判明した。目が覚めたとき気持ちはひどく落ち着き、最高血圧が八十ほどまで下がる中で時々意識が消えていったが、「これで死ねるなら死ぬのは楽なことだ」と感じるほど静かで安楽な気分だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)
トム・ソーヤーの変身・オメガプロジェクト・色を聴く(共感覚)・クンダリニー覚醒・時間なき世界・光の存在/光の世界・星への旅・体外離脱とは何か・脳と心の関係・シルヴィウス溝・死のリハーサルなど全章にわたり、臨死体験者の証言(弟の気持ちを知る・ベトナム帰還兵・登山家の奇跡)と、ムーディやケネス・リングらの研究、脳科学的解釈を縦横に検討。