12発の銃弾を受けながら腰部盲管だけの傷
どんな伝承か
昭和十二年十一月、南京攻略の激戦の中、奥村良平曹長は腰に銃創を受けながらも前進を続け敵兵を斬り倒し、そのまま病院へ送られた。傷が癒えて退院しゲートルを解いたところ、じつに十二発もの敵弾を浴びていたことが判明する。ズボンの腰、膝、皮脚絆、拳銃、肩、腕、鉄帽、襟元と、まさに全身に弾を受けながら腰部の盲管銃創だけで済んだのは全くの奇蹟だと部隊で評判になった。曹長は名古屋市千種区若竹町の奥村穎氏の実弟にあたるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談実話(田中貢太郎・河出文庫版・決定版・昭和13年編纂(1938年))
日本怪談実話(田中貢太郎)/幽霊と怪光の実話/怨霊と祟り・因果/死の前兆と怪音/各地の怪異実話