ナオの水行の奇蹟
どんな伝承か
節分の夜、身のうちに神を宿した出口ナオは、この異常な憑依を鎮めようとして井戸端に行き、頭から水を打ちかぶった。神への怖れと、神に使われる身を浄めねばという思いからであった。その夜のうち、ナオの水行は七度にも及んだ。八度目を行じようとしたとき、『ナオよ、もうよいぞ』という神の制止の声がきこえた。しかしナオは、それでは気がすまぬと、もう一度ザーッと水を浴びた。すると不思議なことに、水はナオの頭上で四散して、一滴もかからなかったという。ナオは、憑いた神が狐狸のたぐいではないかと疑い、加持祈禱師を頼んで祓おうともした。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言・現代(評論)/明治〜昭和(対象))
加藤正民が「天下の浪士」の立場から、出口王仁三郎(1871-1948)を心霊的視座で描く評論。明治25年の出口ナオの神がかり(艮の金神・三千世界一度に開く梅の花)、水行の奇蹟、無筆のナオの自動書記、日清・日露戦争予言の具体的中を起点に、国祖隠退の大本神話と、ナオ(A)と王仁三郎(B)に具現した二大霊流・「火水の戦い」を論じる。