封筒の文字を言い当てた霊媒
どんな伝承か
第六感でも霊覚でも透視覚でも呼び名は何でもよい、要するに時間や空間をある程度超えて見える異常な能力があるか、と講演者は問う。座ったまま百里千里先の光景を見る、箱の中を透かす、死者の姿を見たり声を聞いたりする、一年先の出来事を予知する、そうした力である。自身も四十を過ぎるまで半信半疑だったが、大正五年の春に幾つかの体験を掴み、心霊問題に一身を捧げた。以後二十年かけて能力者を育て、なかでも北村霊媒は封筒に密封した文字や数字を一間の距離から言い当て、百回を超える実演で一度も外したことがないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊縦横談(浅野和三郎・心霊縦横談 第一輯・近代(大正〜昭和初期))
日本のスピリチュアリズム(神霊主義)の祖・浅野和三郎が大正12年〜昭和11年に発表した心霊問題の論文15篇を収める『心霊縦横談 第一輯』。