善栄寺前に出る赤いミニスカートの女
どんな伝承か
昭和五十二年の三月下旬、深夜の栢山を走っていた箱根登山ハイヤーの運転手Yさんが、中丸バス停の急カーブに立つ松の下から若い女がぬっと現れるのを見た。以来、午前零時半から一時ごろにかけて、善栄寺の前や松のあたりに同じ姿が出るようになる。目撃したのはYさんを含めて八人の運転手で、いずれも赤いミニスカートにブラウス姿のかわいらしい女だったと口をそろえた。塀の上から滑り出たり、寺の前では足だけが道を横切ったともいう。うわさは子連れの女にまで広がり、派出所の巡査が現場に出たが、肝心の姿は現れなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の科学――幻覚の心理を探る(中村希明・中村希明・精神医学・昭和(精神医学))
幽霊や怪異を脳と心理(幻覚)の科学で解明する。