美濃馬瀬村の八百比丘尼
どんな伝承か
美濃国益田郡馬瀬村大字中切では、八百比丘尼はこの地の酒屋治郎兵衛の娘だと伝える。治郎兵衛は竜宮に至り、虫や鳥獣の言葉を聞き分けられる「きゝみみ」というものをもらって帰った。その娘がこれを開いたところ、中に人魚の肉が入っており、それを食べたために八百年の長寿を得たという。娘は諸国を遍歴し、死ぬときに黄金の釜三把を埋め、杉を折って墓標とし、「漆千杯、朱千杯、朝日輝き夕日うつろふ其木の下に、黄金の釜三把あり」と遺言した。杉の木は枯れたが根は現存すると「岐阜縣益田郡誌」にあるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))