南都の猫股が人を喰う
どんな伝承か
藤原定家の日記『明月記』の天福元年八月二日の条に、南都(奈良)に猫股という獣が現れたと記されている。その獣は一夜のうちに七十九人を喰らい、死者が多く出たという。人々がその獣を打ち殺して見ると、目は猫のようであり、その体は犬のように長かったと伝えられている。古来、猫は年を経ると尾の両端が分かれ、魔性のものとなって人を化かすと信じられていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))