腹に像を宿すお腹ごもり清正公
どんな伝承か
江古田の蓮華寺に古くから安置されている清正公の尊像は、腹の中に小さな同じ姿の像を納めていることから「お腹ごもり清正公」と呼ばれる。関東地方が天災に見舞われるたび、身替り清正公と称して村の辻々で災難調伏の祈願が行われたと語り伝えられている。彫刻の大家である大島駒蔵は、像も厨子も三百年以上前の作だと折紙をつけ、加藤清正の後裔にあたる片岡裘太郎は、これが国内で唯一の像であることを確かめたという。清正公は智仁勇を兼ね備えた戦勝の神とされ、産業の増産や諸事の勝利をもたらす神としても信仰を集めてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
城西風土記と昔語り(熊沢宗一・昭和初期~昭和中期)