嬉しそうな顔で夢に現れた姑
どんな伝承か
昭和五十八年五月のこと。長女の姑が父母に会いたいと言い、長女夫婦が中田の家を継ぐというので、一度挨拶にと五月十三日に伺った。姑は風邪をひいて休んでいたので枕元で挨拶したが、あまり話せなかった。それでも姑は喜んでくれ、いい時に来たと言われて気持よく帰って来た。同じ月の三十日、その姑が嬉しそうにしている夢をありありとみた。夜が明けてから主人に話し、気になって長女に電話すると、おばあちゃんが亡くなった、いま向こうから知らせがあって電話しようと思ったところだという。夢の中で嬉しそうな顔をしていたのにと驚いたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。