墓所跡の四畳半に浮かぶ青い顔
どんな伝承か
手塚治虫が語った話である。数年前、練馬の自宅の玄関脇にある四畳半でのことだった。編集者を泊める部屋にしていたが、夜中に嫌な感じがする、外から誰かに見られているようだと言われ、誰も泊まらなくなった。そこは昔、墓所だったらしい。ある冬の日、手塚がその部屋で寝て、三時半か四時ごろに何気なく目を覚ますと、カーテンを閉めているのに窓の外が青白く光っている。開けてみると、ガラス越しに青い女の顔のような大きなものがぬっと現れた。怖くなって仕事場へ逃げ、山伏を呼んで祓ってもらったが、その後もその部屋はおかしく、見た者は五人はいるという。
原典より
時は数年前、所は、練馬の自宅。—— お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和)