血のかかる夢と踏切の姑の死
どんな伝承か
昭和二十年十二月二十五日の明け方、電車に乗っている夢を見た。電車が人をひいたらしいと思ったとたん、背中からものすごい血が体中にかかり、生暖かく気持ち悪くて目が覚めた。あまり変な夢なので誰にも話さずにいた。その朝、姑は衣料切符を持って配給をもらいに出かけた。ほどなく家のそばの踏切で電車が急ブレーキをかけ、隣家の人が「お宅のおばあちゃんが電車にはねられたらしい」と告げに来た。姑はその事故で亡くなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。