昭和十六年十二月八日は月曜日でした
どんな伝承か
昭和十六年(1941)十二月八日は月曜日だったが、その前の週の金曜日ごろ、浅川芳子は不思議な夢を見た。ラジオのニュースが中国との戦争を一時休止すると報じている夢である。当時、昭和十二年七月の盧溝橋事件に始まる支那事変は泥沼化しており、父は「もっと大きなことをやるつもりだな」とつぶやいていた。そして八日、大本営から重大発表があった。旧制高女三年生だった浅川は、なぜかこのことを誰にも話す気になれず、父にも打ち明けなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。