大物主神の祟りと託宣
どんな伝承か
『日本書紀』に見える話。崇神天皇の御代に災厄がしきりに起きたので原因を占ったところ、大物主神が倭迹迹日百襲姫に神懸りして、私を祀れば平らかになるだろうと託宣した。そのとおりに祀ったが効験がない。天皇が自分の神祀りでは足りないのか夢で教えてほしいと祈願すると、その夜の夢に大物主神が現れ、私の子である大田々根子に祀らせればたちどころに平らかになるだろうと告げた。そのようにしたところ国は平らかになったという。大物主神の祟りすなわち荒魂の活性化が災厄の原因とされ、大田々根子の祭儀はその鎮魂と和魂の活性を目的としたものであった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
異界巡礼(小松和彦・1990年代~2000年代推定)