嫁威し
どんな伝承か
長野市大町の西厳寺が所蔵する『蓮如絵伝』に載る話。吉崎から二里ほど離れた十楽村に、百姓与曽次の嫁おみつがいた。おみつは蓮如を慕って毎夜吉崎の法座へ通っていたが、念仏嫌いで嫉妬深い姑おさよは浮気を疑い、白山神社に奉納された鬼の面をかぶって夜道の嫁の前に躍り出て威した。おみつは「食めば食め、喰らはば喰らへ」と言って屈せず逃げ帰る。だが姑が面を外そうとすると、鬼面が顔の肉に吸いついて離れない。困り果てたおさよは嫁の勧めで蓮如の教化を受けて心を改め、ようやく面が離れたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
異界巡礼(小松和彦・1990年代~2000年代推定)