末端巨大症で伸び続けた少年と世界の大男
どんな伝承か
一九六九年五月の海外短信は、モザンビーク生まれのガブリエル・モンジャネを世界一の大男として紹介した。十歳で頭を負傷してから急に伸びはじめ、二十五歳で二メートル六十一センチに達し、なお伸び続けていたという。日本では昭和三十一年、長野県信州新町の農家松坂幸二の長男良光が、二十歳で二メートル十八センチを記録した。生まれたときは標準的な体重で、小学校に入ったころは健康優良児として表彰されたほどだったが、四年生でかぜをひき頭痛を訴えたころから背が急に伸び、六年生で一メートル八十二センチになった。ホルモンの異常による末端巨大症で、入院して治療を受けていたが、その後の消息は分からない。
原典より
ところで、日本には昭和三一年に、長野県上水郡信州新町諏訪の農業松坂幸二さんの長男良光君が、二〇歳で身長二メートル一八センチを示した。—— 奇談千夜一夜(庄司浅水・現代教養文庫・1969年(昭和44年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奇談千夜一夜(庄司浅水・現代教養文庫・1969年(昭和44年))
『奇談千夜一夜』は、庄司浅水が一九六九年に現代教養文庫の一冊として編著した世界の奇談集である。世界各地の奇習、難破船や蘇生の奇談、世界一の記録、奇妙な裁判や脱獄、奇人の逸話、珍しい動植物の話を、リプレーの『信じようと信じまいと』やストーラーの『驚くべきことだが事実だ』などを種本に集める。奇習・奇談・奇録・奇聞・奇人・動物と植物の部に分け、奇人の部はさらに四つに分け、各国の別れの挨拶を紹介する「さようなら」で結ぶ。