松井老人のタヌキ畜霊憑依体験
どんな伝承か
長野市に住む六十八歳の老人が、体調を崩した主人のために神主に加持を頼んだところ、主人が突然飛び上がるようになった。伏見でお札を受けて祀ると、夜ごと耳元で大勢の声がし、鶏の鳴き声とともに静まるという怪異が続いた。老人自身も心が二つに分かれたようになり、別の神に見てもらうと「祀っている神を焼け」と告げられ、そのとおりにすると平静に戻った。のちに床下を調べると、一面に獣の足跡が残っていたという。この体験は完全な畜霊憑きではなく「準憑依」の現象とされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の謎-新版タナトロギー入門(中岡俊哉・1980年代)
祖父の霊を見る(霊魂の謎/タナトロジー)/心中未遂と蘇生体験/物体化した死者の霊/死後の世界と臨死/タナトロジー(死生学)入門