月潟村と角兵衛獅子
どんな伝承か
新潟で聞いた話として、湛水地の最も多いのは中蒲原郡で、北・西・南蒲原郡にも一部あり、三島郡では与板町の付近だと記す。西蒲原郡には鎧潟や大潟があり、新潟も元はその一つの名かという。そうした潟の多い土地柄のなかで、月潟村は角兵衛獅子を出す理由を有すると柳田は書き留めている。北蒲原の福島潟などは海面との差がわずか三尺で、内水の排除は容易でない。信濃川は屈曲して与板付近でも一旦は非常に海に近くなるので、どこか一箇所を切って海に導こうというのが早くからの計画であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。