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越後者がカマイタチに切られる

所在地新潟県上越市高田
年代不明
登場召使いの越後者
出典井上円了 妖怪学講義

どんな伝承か

『百物語評判』より。ある人が召し使いの中の越後者の高股に大きな傷跡があるのを見て、どうしてそのような怪我をしたのかと尋ねた。越後者は「これはかまいたちというものに切られた傷です。生国の越後や、秋田・信濃などにも多くあります」と答えた。所の者でも旅の者でも、遠近を歩いているうちに、にわかに高股やふくらはぎに鎌で切ったようなひどい傷ができ、口は開くが血は流れず、そのまま気を失って倒れる。これに慣れた薬師を求めて薬をつければほどなく癒え、命に別条はないという。当人も新潟から高田へ行く途中でこの傷を負ったと語った。評者は北国の粛殺の気と山谷の鬼魅のしわざだろうと述べている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

井上円了 妖怪学講義(井上円了(平野威馬雄 編著)・井上円了・妖怪学・明治(原著)・現代(編))

哲学者・井上円了(妖怪博士)の畢生の大著『妖怪学講義』を、平野威馬雄が編んだ普及版。円了は真の宗教信仰の障害となる迷信を打破するため、あらゆる妖しきものの正体究明に一身を捧げ、妖怪を物怪・心怪・理怪に大別し、物怪心怪を仮怪(説明可能な迷信)、理怪のみを真怪とした。本書は理学・心理学・宗教学・雑の各部門から具体例を抄録する。序ではコックリ(狐狗狸)を西洋のテーブルターニング由来の無意識筋肉運動と解明。

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