昭和二十八年頃の話
どんな伝承か
昭和二十八年頃、新潟県上越市の中学生だったその人は、友人とふざけていて尾骶骨を折る大怪我を負った。生死の境をさまよい眠り続ける息子を母親が見守るなか、やがて目を覚ました彼はこんな夢を見たのだという。広い野原一面に白い花が咲いており、どんどん歩いて行こうとすると「そっちは行ってはだめ」という声がして、はっと気づいたら目が覚めていた。友人が語り、金子睦子(東京都在住)が書き留めた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。