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柱立てで落ちて見た花咲く野原

所在地岩手県紫波郡紫波町佐比内
年代現代
登場藤井逸郎
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和五十三、四年頃、佐比内で四十歳になる少し前の男が、近所の新築の柱立てを手伝っていて高い所から転落した。人事不省のまま病院へ運ばれ、一晩ほど過ぎてようやく意識が戻ったという。あとになって当人が語ったところでは、気を失っている間、夢の中のように野原が一面に広がり、花が咲きこぼれていた。手を伸ばして摘み取ろうとしたのだが、そのとたん手も足もまったく動かなくなり、どうしても取ることができなかったのだそうだ。男は後遺症も残らず、今は元気に暮らしている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)

松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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