笹森儀助が見た古見北岸の空村
どんな伝承か
明治二十六年(一八九三)、笹森儀助は著書『南島探検』の中で、マラリアのため消え去ろうとしていた古見島北岸の高地の村々を、人の止めるのも聞かずに歩いたと記している。ある部落では全戸がすでに空き家となっていたがまだ倒壊してはおらず、別の村では老人がただ一人残り、何ともしようのない窮状を物うげに語ったという。同じ事態は石垣島北部でも起こり、進行していた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。