波照間の三回呼び
どんな伝承か
沖縄・波照間島では死者の顔を洗い装束を着せ終えると、子や夫など特に近しい者が家の窓口に立ち、死者の名を三回呼んでから幕の中に入るという風習があった。これは魂呼ばいの一種で、肉体を離れて迷い出た霊魂を、落ち着くべき所へ落ち着く前に呼び戻そうとする所作とみられており、波照間島の古い葬送儀礼の一端を伝えるものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。