太郎山に咲く血染めのつつじ
どんな伝承か
上田の太郎山には血染めのつつじという話が残る。松代に住む男が山口の娘と深い仲になり、娘は毎晩太郎山を越えて男のもとへ通うようになった。ところが男は、夜の山道を平気で越えてくる娘をしだいに気味悪く思うようになり、道で待ち伏せて崖から突き落として殺してしまう。それ以来、そのあたりにはそれまで見られなかった真っ赤なつつじが咲くようになったという。この話は山口の一つ火として小県の七不思議にも数えられている。太郎山の頂近くには、養蚕の神として厚く信仰された太郎山神社がある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・江戸時代~昭和期の伝承集約)