柿の木の下で拾われた童子人丸
どんな伝承か
小野に語家命という民が住んでいた。ある日、屋敷の後園にある柿の木の下で一人の童子が遊んでいたので素性を尋ねると、父も母もなく敷島を知ると答えた。語家命はこの子を引き取って育て、その子がのちの人丸である。人丸は成長して都にのぼり天皇に仕えたが、四十二、三歳の頃に石見へ下って世を去った。いま柿本神社に祀られているのが、その人だという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第11巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第11巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全56話(鳥取・島根=山陰)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。