湯をかけて花を枯らす
どんな伝承か
すみの上申書によれば、王仁三郎が美しい花を植木鉢に植え、子を育てるように楽しんでいると、教祖ナオの気に入らず、見られれば神懸りの戦いが始まってしまう。どうしたものかと思案したすみは、湯を沸かして花の根元にかけておいた。しなびた花を見た王仁三郎が「これは教祖の嫌う色花を植えたから、しなびたのは神さまのしわざであろう」と思うように仕向けたのである。こうした夫婦のこまやかな気づかいのなかにも、ナオと王仁三郎に象徴されるAとBの霊的対立が影を落としていたと、著者は説いている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
亀岡の大予言者――東洋の巨人・出口王仁三郎の世界(加藤正民・たま出版・心霊/予言・現代(評論)/明治〜昭和(対象))
加藤正民が「天下の浪士」の立場から、出口王仁三郎(1871-1948)を心霊的視座で描く評論。明治25年の出口ナオの神がかり(艮の金神・三千世界一度に開く梅の花)、水行の奇蹟、無筆のナオの自動書記、日清・日露戦争予言の具体的中を起点に、国祖隠退の大本神話と、ナオ(A)と王仁三郎(B)に具現した二大霊流・「火水の戦い」を論じる。