星亨暗殺で腰が抜けた老議員
どんな伝承か
恐怖すると腰が抜けるというのは昔から言うが、実際その通りである。かつて星亨が伊庭想太郎という人に殺されたことがあった。あれは食事中の出来事で、列席の議員たちは吃驚して逃げ出したが、そこに一人、泰然自若として椅子に腰かけている老人がいた。浅草区選出の議員・江崎某である。若い者が逃げる中、白髪だけに肝が据わっていると偉いものだと褒められた。ところが後で聞くと、そうではない。腰が抜けてしまって動こうにも動けず、そこに居るほかなかったのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の現象(福来友吉・明治四十三年~大正期)
本書『心霊の現象』は、明治~大正期の心霊研究者・福来友吉による学術的な心霊現象論である。著者は念写実験(長尾夫人、高橋夫人の事例)を通じて超常現象の実証を試み、潜在精神・潜在意識の存在と活動を科学的に検証する。また夢の神秘性、潜在記憶、死霊との接触、ヒステリー現象などを、催眠術やフランスの心理学実験(ジャーネー、シャルコー)の知見を引用しながら分析している。