長尾夫人「黒丸」の念寫
どんな伝承か
白紙に「黒丸」と書いた紙を貼った種板を長尾家に持参し夫人に念写を依頼したが、七歳の息子六郎が実験中に覗き込んだため夫人は精神統一が乱れたとして中断した。三畳の間に移って改めて実験すると、現像した二枚の種板にはそれぞれ丸い形の感光が現れ、念写の成功が確認されたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊の現象(福来友吉・明治四十三年~大正期)
本書『心霊の現象』は、明治~大正期の心霊研究者・福来友吉による学術的な心霊現象論である。著者は念写実験(長尾夫人、高橋夫人の事例)を通じて超常現象の実証を試み、潜在精神・潜在意識の存在と活動を科学的に検証する。また夢の神秘性、潜在記憶、死霊との接触、ヒステリー現象などを、催眠術やフランスの心理学実験(ジャーネー、シャルコー)の知見を引用しながら分析している。