生前の証拠
どんな伝承か
大正四年、平瀬麦雨が報告した長野県松本の実見談として、死んだ子どもの手足に墨で印をつけて葬ると、その印がどこかに生まれた子の同じ部分に現れるという信仰があった。ある家の生児にその印が実際に現れたため、家人は死児の墓の土を取ってきて洗い落としたという。生まれ変わりの証拠を肉体の標に求める類話の一つとして紹介されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語・昭和(民俗))
関敬吾編『日本人物語5―秘められた世界』。日本の生活文化に潜む秘密・境界・異界・怪異を主題別に集成する。