ホッチクビの鉈の音
どんな伝承か
臼田町の観音様へ行く途中に、ホッチクビというところがある。昔、この場所で和尚が鉈刻みにあって殺されたため、今でもそこを通ると鉈を刻む音が聞こえるのだという。『長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿』は、大河原峠で行き倒れた親子五人の霊を祀る野面石、双子の池の主になった大尽の息子、三味線の音が今も聞こえるという三味が淵などの伝えとともに、この短い一条を書き留めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県南佐久郡八千穂村佐口民俗誌稿(現代(民俗誌稿))
長野県南佐久郡八千穂村佐口の口頭伝承。雨乞いに小石をぶつけると怒って雨を降らせる双子の池の竜神、諏訪湖と松原湖の雌雄の竜が巡り会う縁結びの池、池の主になりたいと願って雄池に飛び込んだ大尽の息子(与七郎とお染の悲恋の人柱伝説)、道を偽られて淵に身を投げ今も三味線の音が聞こえる三味が淵の座頭、白馬に乗って池底へ沈む娘の白駒の池、亡き娘を知らせる火の玉など、池の竜神・座頭・白馬の伝説を収める民俗誌稿。