沖縄いちじゃまの家筋差別
どんな伝承か
「民族と歴史」第八巻に報告された話として、沖縄の宜野湾方面ではいちじゃま系の家筋に系統があると信じられ、婚姻に著しい障害があったという。ある県会議員経験者で容姿も人並み以上の紳士が、母がいちじゃま系であったために妻を娶るのに困難を感じた例が伝えられている。宜野湾のある部落では、いちじゃま系と非いちじゃま系が判然と区別され、政治上の問題で部落が二分されるほど対立したと報告されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
つきもの持ち迷信の歴史的考察――狐持ちの家に生れて(速水保孝・速水保孝・憑きもの研究・昭和(1953頃))
速水保孝『つきもの持ち迷信の歴史的考察―狐持ちの家に生れて』(柳田國男序)。自ら狐持ちの家に生まれた著者が、つきもの持ち迷信による差別・人権侵害を内側から告発し、その類別と歴史的背景を考察する。