我如古の化猫
どんな伝承か
オー泣ち猫と呼ばれる無気味な声で鳴く猫が住んでいたのは、我如古のずっと北側にある我如古ナガサクガマ、すなわち長柵の洞窟である。この猫がきれいな若い女に化けて我如古の男の嫁になり、子も二、三人できた。ところが夫の留守に天井裏へ上ってネズミを捕えて食うので、子どもに気づかれ、夫も見届けて離縁することになった。出て行く妻の後をつけると、猫はナガサクの洞窟へ入り、正体を見られて追い出された恨みに夫を殺すと仲間に語っていた。仲間の猫が、あの男が呪文を唱えたらどうすると言うのを夫は立ち聞きし、その夜、門前で青泣きした猫に呪文を唱えたので、猫は手出しができなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。