橋の欄干であぐらをかく化猫
どんな伝承か
四、五年前のことである。小文間の橋を自転車で渡ろうとしたとき、ふと橋の欄干を見ると、猫が人間のようにあぐらをかいて座っていた。びっくりしたが半信半疑で、まさか猫があぐらをかいているはずはないと思いながら近づいてよく見ると、やはり本当にあぐらをかいている。あっと思って猫の顔を見たら、猫がニタリと笑った。急いでその場から逃げ出したが、猫の顔は笑うという顔にならないのだから、あれは化猫だったのだろうかと語る。
原典より
ふと橋の欄干を見ると、猫が人間のようにあぐらをかいていたんですよ。—— 取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史)
『取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異』は、取手市の市史民俗編のうち、俗信の箇条の末尾に続く第四節「伝説」・第五節「不思議な話」・第六節「祟り」を収めた部分である。市内各地区での聞き取りを話し言葉のまま書き起こし、長い四話は『取手町郷土史資料集 第一集』から抜粋する。将門と桔梗御前の伝説、地蔵・社寺・樹木の伝説、狐やムジナ・化け猫・幽霊・タマセの話に続き、忌田や祟り山の話を所有者名と地区を伏せて載せる。