広徳寺の松と水天宮の水
どんな伝承か
高須では、広徳寺の松を伐ると血が出るといわれた。また、盗みを働いた者が誰か分からないときには、疑わしい者に水天宮の水を飲ませると、盗人だけが血を吐いて正体が知れるとも伝わる。寺の松を傷つけることへの戒めと、水天宮の水の力で盗人を見分ける呪いとが、神聖なものを犯すことを忌む言い伝えとして並んでいる。
原典より
盗人が判明しない時、水天宮の水を飲ませると、盗人だけが血を吐く—— 海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。