方角・日・月・年の忌
どんな伝承か
方角の忌みとして、家相の悪い家には病人や不幸が絶えず、鬼門に建物や便所・玄関・風呂を造ると主人が死ぬなどといって鬼門には手を触れなかった。北枕や洗濯物を北向きに干すこと、かまどの口を西に向けることも嫌われた。日と月の忌みでは婚礼や建前に大安などの吉日を選び、友引の葬式、三隣亡の建前、仏滅の婚礼を避け、土用や寒には土をいじらないとされた。年の忌みでは丙午の女は夫を早死にさせるとして嫁に迎えず、厄年の婚礼も控えた。
原典より
鬼門に建物をたてるといけない。主人が死ぬ。いじるものではない—— 海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪(海津町(編)・海津町史)
『海津町史 民俗編――俗信・禁忌・妖怪』は、海津町が編んだ町史の民俗編のうち、俗信を記した部分である。高須・吉里・大江・東江・西江などに伝わる言い伝えを一行ずつ箇条に並べ、伝わる地区名を括弧で添える。葬式や神、女性、動植物、食、方角にかかわる忌まれる行為に始まり、数の忌、日・月・年の忌、忌まれる言葉、前兆予知、呪術、民間療法、卜占、たたりと続き、終わりに幽霊・光り物と妖怪の項を置く。