柱の上に吊る明智光秀の盆灯籠
どんな伝承か
奈良県宇陀郡の室生村では、寺の庭に高い柱を立て、その上に盆灯籠を吊るした。七月一日から八月一日まで盆の一月のあいだ、村じゅうの者が代わる代わる灯明をあげ続ける。年貢を軽くしてくれたのちに非業の死を遂げた明智光秀の霊を弔うためだと、土地では言い伝えている。著者は、これも祟りの起こるのを恐れて怨霊を鎮めようとした供養の一つだろうと見ている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。