隠岐島後のガキ棚
どんな伝承か
島根県の隠岐島後、西郷町中村や五箇村では、盆の十三日の夕方までにガキ棚をつくる。小川の中の洲などにシキミを立て、その前に棚を設けて、団子や果物などを供えるのである。家の仏と一緒についてくる無縁仏を、ここに食い止めて供養するのだという。著者は、盆の無縁仏の祭りを個々の家でなく部落の人々が共同で営み、その場が川原や海辺など戸外であることの多い例の一つとして、この隠岐のガキ棚を挙げている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。