狐持ちとなった万蔵一家
どんな伝承か
文政十一年、隠岐国宇賀村の富農万蔵が庄屋に差し出した文書による話。寛政の頃、万蔵は姉のヨシを連れて西国巡りの旅に出たが、途中でヨシは若い武士と心を通わせながらも島へ渡れず、恨みを残したまま別れた。まもなくヨシは血の道らしい病にかかり、七回にわたる加持祈禱を受けたが治らず、逆に狐持ちの家だと噂されて親類の縁も切られ、一家は没落の一途をたどったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
講座日本風俗史別巻 妖異風俗((講座日本風俗史 別巻)・日本風俗史・民俗・近代〜現代(民俗研究))
淫祠(みだらなる神仏・エロ教団の実態・はだか弁天/くすぐり弁天/おめこ大黒など性的み仏)、道祖神信仰と金精さまの地方色、邪教・新興宗教(璽光尊・殺人教ほか)、SEXに関する異妖迷信、妖術・忍術・魔術、憑霊現象と特殊家系(憑きもの筋)、心霊術・読心術・催眠術、妖婚、妖異性愛風俗まで、日本の性と妖異の民俗を網羅。