河原院に現れた源融の幽霊
どんな伝承か
帝位を望みながら容れられなかった左大臣源融は、死後幽霊となって現れたと伝えられる。その邸宅であった「河原院」に次代の宇多帝が住むようになると、融の霊はたびたび宇多帝の前に姿を見せたのだという。光孝・宇多と続くこの時代は地震や洪水、鬼の出現などの怪異も相次ぎ、天災妖異の連続であったと記される。源融の幽霊も、そうした世相を映す怪異の一つとして語り継がれている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・昭和)
早川純夫『日本の妖怪』。神話時代から江戸まで、日本の妖怪と妖異を歴史の流れに沿って描く。