冷泉院の松が理由なく折れ倒れる
どんな伝承か
承和九年七月、伴健岑・橘逸勢らが謀反の疑いで捕らえられた承和の変の翌日、冷泉院の西釣殿の山辺にあった松の大樹が、理由もなく折れ倒れた。その数日後、仁明帝と共に冷泉院にいた皇太子恒貞親王は兵に囲まれ、廃されることとなる。大納言や参議らも幽閉され、健岑は隠岐へ、逸勢は伊豆へ流された。松の大樹が突然倒れたこの怪異は、後に起きる政変の前兆として語り伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・昭和)
早川純夫『日本の妖怪』。神話時代から江戸まで、日本の妖怪と妖異を歴史の流れに沿って描く。