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子を抱きに来た母の亡魂

所在地東京都台東区浅草
年代天明二年
登場当事者、伝承者
出典日本の妖怪

どんな伝承か

天明二年の初夏、浅草のあたらし橋あたりの町家に生まれた娘が、どこかの囲い者となっていた。子を産んだのち肥立ちが悪く、実家へ帰されている。病身なので赤子は近所へ里子に出されていた。ある夕方、里親が子を寝かしつけていると、門口にその娘が立って会釈した。招き入れて子を抱かせると、こんなに大きく肥えて、これほど可愛いものを残していくのは気がかりだ、としみじみ言う。大病のはずではなかったかと里親はいぶかったが、暗くなって灯をともすと、娘は子を返して礼を述べ、帰っていった。翌朝、実家から娘が前夜死んだと知らせが届いた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の妖怪(早川純夫・早川純夫・妖怪史・昭和)

早川純夫『日本の妖怪』。神話時代から江戸まで、日本の妖怪と妖異を歴史の流れに沿って描く。

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