蒲生氏定の女房に化けた野狐
どんな伝承か
天文七年(一五三八)九月二十日、日野の蒲生忠次郎氏定は、女房を野狐に奪われた。狐はその女房に化けて三年もの間氏定と契りを結び、子までもうけていたという。同月十八日、女房は本身を現して野狐となって去り、氏定はその詳細を書状で言上した。生まれた子・蒲生忠三郎は、その狐の子であると伝えられる、希代の出来事であった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。