近江商人・江州店の奉公制度
どんな伝承か
明治四十三年五月二十一日、柳田国男が沼津の宿で相宿になった日野屋の店員から、いわゆる江州店の奉公制度について聞いた話。日野町は千五百戸のうち五百戸がたな持ちの家で、日野屋の店員は近江から連れてこられ、奉公の初め七年は帰郷を許されず、三十歳を超えるまで妻を持たせず、妻子は郷里の日野に置く定めであった。三十五年勤めた者には年金五百円が給されたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。