余川村の両頭蛇捕獲
どんな伝承か
文政十年八月二十日、隣の駅である六日町の在、余川村の農民太左衛門の軒端に両頭の蛇が出たのを捕らえた。長さは一尺に足らず、その頭が二つ並んで枝のようになっているだけで、色も形も常の蛇と変わらなかった。あるにまかせて古い箱に入れ、餌も入れておいたが、一日二日三日と過ぎるうちに、いつのまにか逃げてしまったらしく、あたりを尋ねたが見つからなかったという。『北越雪譜』が記す一条である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
動物妖怪譚(日野巌・日野巌・動物妖怪譚・大正・昭和初期)
博物学者・日野巌の古典的妖怪研究『動物妖怪譚』の前半(總論〜多爾具久)。