沽間の清水
どんな伝承か
東九条町の東入口に、沽間の清水と呼ばれる湧き水がある。どんな早天つづきでも水が絶えないという。弘法大師がこの里に来られたとき、里人が悪水に困っているのをあわれみ、錫杖で土地を三度打たれると、この清水が湧き出たと伝わる。「辰の市沽間の清水底すみて 人の心のくまものこらず」という歌も残されている。奈良市域には弘法大師にまつわる井戸や清水の伝説が多く、この沽間の清水もその一つである。
原典より
どんな早天つづきでも水が絶えぬと云う。—— 奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
奈良市史 民俗編――伝説(奈良市(編)・奈良市史・自治体史(民俗))
『奈良市史 民俗編』第十一章所収の伝説。奈良県奈良市に伝わる木・石・塚・水・山・森・社寺・人物・動植物・町名の伝説を昭和三十七年からの探訪で集成する。