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事例11:昔は早く疱瘡にかかると軽くて

所在地岐阜県高山市上宝町
年代伝承
登場民俗調査の話者
出典厄除け――日本人の霊魂観

どんな伝承か

岐阜県吉城郡上宝村(現・高山市上宝町)では、昔は早く疱瘡にかかると軽くてすむといい、子供が小さいときに疱瘡患者の所へ行って、顔を洗った米のとぎ汁をもらってきて、まだかかっていない子供の顔に塗った。著者は、かさぶたを落とすための民間療法として米のとぎ汁が近世から利用されていたことに触れ、疱瘡神迎えと称してそれを患者の家からもらってきて顔に塗るのは、疱瘡神の団子をもらってくるといった呪術的行為とは異なる現実的行為であると述べている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

厄除け――日本人の霊魂観(佐々木勝・民俗学・厄除け信仰・昭和(1988))

民俗学者・佐々木勝が全国の民俗調査をもとに厄除け・厄払いの習俗を日本人の霊魂観から論じた研究書(昭和六十三年)。祖霊信仰・霊魂信仰・厄神信仰を背景に、防塞系呪術(防御型・鎮送型・攻撃型・潔斎型)と祭祀系呪術(供物型・奉迎型)に呪術を類型化する。本文は〔事例〕番号付きで全国各地の具体的習俗を多数収める。

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