催促する巫女の夢
どんな伝承か
巫女婆さんに写真を撮らせてもらい、帰ったらすぐ送ると約束した著者は、写真ができても筆無精でついそのままにしてしまった。すると夢に婆さんが現れ「写真まだか」と催促するようになり、二年の間に四回も同じ夢を見た。とうとう決心して送ると、婆さんから「いつ送る決心をするか楽しみに待っていた」という礼状が届いた。著者の生き霊は、はるばる韮崎の在まで呼びつけられ、婆さんのこごとを食っていたとみえるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・昭和(戦後))
西丸震哉『続 山だ原始人だ幽霊だ』を篇単位で収録。前半はニューギニア・ソロモン海など辺境の食人(カニバリズム)習俗や原始民族の生活誌、後半は花屋の前で・二個の人魂・大津の家の仏間・木曽御岳の人魂たち・釜石の幽霊・カラステングがタコを食う等の山と各地の幽霊/人魂/お化け目撃譚、さらに手相や中気をなおす民間療法までを収める。各篇の冒頭に【日付】【場所】【人物(著者西丸震哉)】【状況】マーカーを付与。