ヨシハルおじさん
どんな伝承か
北茨城市大津町の家に寝ていた祖母の姉の息子がヨシハルおじさんだった。胃を病み紀州へ転地療養に出たが、二カ月後のある晩、家族の前に姿を見せ、蚊帳の中へ向かって何度も頭を下げると、そのままスーッと消えてしまった。時刻は八時二十分。翌日、紀州の友人から届いた電報で、ヨシハルおじさんが同じ時刻に息を引き取っていたことが分かった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
続 山だ原始人だ幽霊だ(西丸震哉・山岳・怪異エッセイ・昭和(戦後))
西丸震哉『続 山だ原始人だ幽霊だ』を篇単位で収録。前半はニューギニア・ソロモン海など辺境の食人(カニバリズム)習俗や原始民族の生活誌、後半は花屋の前で・二個の人魂・大津の家の仏間・木曽御岳の人魂たち・釜石の幽霊・カラステングがタコを食う等の山と各地の幽霊/人魂/お化け目撃譚、さらに手相や中気をなおす民間療法までを収める。各篇の冒頭に【日付】【場所】【人物(著者西丸震哉)】【状況】マーカーを付与。